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2018年12月01日(土) 18:56 | おしらせ, アフリカ, アフリカルチャー, , 月報 

2018年11月のガーナとスペインの旅(本日よりアトリエ予約&オンラインショップ再開!)

【5年前の投稿】

今回の買い付け旅、訪問先は二年ぶり四回目のガーナでした!

空港が新しくなっていて、「すてき!」と思わず口に出したら、職員さんたちも嬉しそうな顔。

全体的に手続きが電子化されたようで、職員の世代交代もなされた感が。

これにより、開発途上国の空港でよくある汚職(旅行者へのおねだり)も減ったかも??

ワークショップ

アクラでは、いくつかのワークショップに参加することができました。

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まずは「ケンテ織り」。

職人のフランシスさんに教わり、織りの仕組みが理解できました。

足の親指もつかうのですが、コースター程度のサイズのものを作るときでさえ、織ると足全体が痛くなってしまいました。

次に「ダンス」。

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笑顔を絶やさないローリングス先生は元・国立劇場のメンバーで、ヨーロッパ・ツアーにも参加したとのこと。

わたしにはアフリカンダンスは難しかったです…。

最後に「ワックスプリント(ろうけつ染め)」。

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本当に楽しくて、「あなたとっても楽しそうね!」と先生(工房で働いている女性の方)に写真を何枚も撮られました。

布に型を押す単純な作業なのですが、かすれたりにじんだり。

「うまくできないわ、先生のようにうまくなるには何年かかるの?」
と聞いたら、
「人にはそれぞれ好みがあって、あなたの作品を好きになる人もいる。なので、あなたはもうプロよ」

褒めて伸ばす先生でした。

食事

芯まで食べられるパイナップルです。パイナップル柄の布もみつけました♪

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キャッサバ&プランテン・バナナを突いて突いて突くと、

大好物の「フフ」に。

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突いていた男性は汗でびっしょりでした。

わたしは食材をほぐしたあとは、見てるだけ…。

こちらは「プランテン揚げ」と「ファンティ・ファンティ(ファンティ民族の料理。揚げた魚とトマトソース)」。

西アフリカに行くと必ず食べるプランテン・チップス。

路上ではこの形態で売られてますが、

スーパーでは、おしゃれな包装のものをみつけました。

なんと!中にはことわざの紙切れが。

シナモンシュガー味。一番おいしかったですのですが、

「明けない夜はない」 西アフリカ

…世界中にありそうな句なので、ツイッターの「アフリカのことわざ」にはボツです。

うす塩味には、

「大きな棍棒を持ち、穏やかに話しなさいーーあなたは成功します」西アフリカ

ええと、アメリカ大統領T・ルーズベルトの言葉と同じなのが気がかりです…。

チキンジンジャーガーリック味には、

休みのない演奏は、楽器を痛める」 エウェ人

休み下手な日本人向けに、これはいい感じです。

民族名まであるし、採用!

チリビーフ味(とても辛かったです)は、なぜか「ことわざ」紙片が入っておらず…。

みんなで開けて食べたので、誰か捨てちゃったかも?

こんな布を入手しました

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ほかにもいろいろ、どうぞお楽しみに!

オンラインショップは本日再開しました。

初スペイン

ガーナのあとはスペインに寄りました。初訪問です。

数年前にエチオピアで知り合い、東京でも合うことができたスペイン人の方(イベリア半島北西のガリシア州出身)にずっと誘われていたのですが、やっと果たせました。

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彼とそのおつれあいの案内で4つの街を、自分で3つの街を、それぞれ3泊ほどのペースで周りました。

マドリッド、グラナダ、コルドバ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ビルバオ、サン・セバスティアン、バルセロナ。

人々は(特に地方では)ニッコリと優しく、料理はバラエティーに富み、街は規制により広告看板がほとんどなし。

ビルバオで道に迷っていると、若い女性が、英語は苦手なようでしたが、ためらわず声をかけてくださいました。

オリンピックを控える私たち日本在住者も見習いたい姿勢です。

「バルセロナやマドリッドでは有名サッカー選手の看板がたくさんあるのでは?」と思ってましたが、街中にも地下鉄にも存在しませんでした。広告というもの自体が少なかったです。

ただ、落書きは多いです。でも、むしろ欧州では「文化財」かも?

「観光客は帰れ」と書かれてしまうのは残念ですが…。

バルセロナのホテルではチェックイン時に「この街はスリが多いから気をつけてね」と言われて地下鉄でびくびくましたが、冬服だと貴重品はしっかり隠せるので、やがて緊張感もなくなりました。

フェミ・クティ

「私はアフロビートのパイロット。シートベルトをお締めください」

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サン・セバスティアンの小さなライブハウスで、フェミ・クティのステージを堪能できました!

20年ほど来日してないようなので、ラッキー♪

ちなみに英語版Wikipediaによると、フェミは昨年55歳のときに「循環呼吸」という音を途切らせない演奏法で、ケニーGの記録(45分47秒)を抜きギネス新記録(46分38秒)を樹立したとか…。

舞台上で本人が「いま、私は56歳」と言ってましたが、とても激しく動いてました。

「アフリカにチャリティは要らない。アフリカには豊かな資源があるのだから…」など、お父さん(フェラ・クティ)譲りの熱いMCは曲間に何度も。

最初は「スペイン語は喋れないので、英語でゆっくり話します」と言ってたのが、だんだんヒートアップして、早口に。

わたしの後ろの人は、友人たちに向けて同時通訳を開始(笑)

ベース&サックスの息子さんマデ(オモリンマデ)・クティとも共演。

息子さんはシャイな感じでしたが、ボーカルを務める日も来るのでしょうか?

東京ではシェウンのライブに行きましたし、昨年のラゴスではフェラの記念館で、もうひとりの息子さんとすれ違いました(笑)

息子コンプリート?

ライブでも披露されたこの曲はフェミの代表作になる予感。

「ひとつの民族、ひとつの世界」。

ライブで、周りの人たちがスマホでステージを撮影してることに驚きましたが、たしかに場内は「フラッシュ禁止」のマークしかなかったし、あとで調べたら海外では撮影自由が当たり前なんですね。真似してしまいましたが、やっぱり演奏に集中できなくなりますね…。なお、キーボードの人も背後からフェミ&私たち観客を撮影してました(笑)。

サンティアゴ・デ・コンポステーラで巻き寿司

「故郷の両親が君に会いたがってる」ということで、友人とその彼女が交代しながらの6時間ドライブでスペイン北西部のご実家までお呼ばれしました。

着いてみると、中米出身のお手伝いさんもいる、お城のような家。


「折り紙」で盛り上がりました。


外国の家でお世話になる時のお約束、「巻き寿司」で返礼。

生粋のガリシア人のお父さんは「人生で初の寿司」だとのこと。

家族の間ではハグとキスがたくさん交わされていました。

2040年には、平均寿命が日本人のそれを超すと予想されているスペイン人の幸福そうな暮らしを垣間見ました。

わたしの印象では、アフリカと西ヨーロッパの間に位置するだけあって、両者の「いいとこ取り」の国でした。

昼食時間(14時以降)や夕食時間(21時以降)には慣れませんでしたが。

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サンティアゴ・デ・コンポステーラでは「2人のマリア」にお会いできました。灰色のフランコ独裁時代に、派手な服装で街を歩いていた有名なお針子の姉妹です。

びっくりニュース

スペイン滞在中に「カルロス・ゴーン氏、逮捕」を知りました。

「出張中に知る有名人がらみのニュース」といえば、2006年のホリエモン逮捕(タンザニアでびっくり)と、2016年のトランプ大統領当選(コートジボワールでびっくり)を思い出します。

まあ、数週間の間には世間でなにかしら起きるものですね…。

それではアトリエ&オンラインショップ再開をお待ちください!

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梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。

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