3月は「北部九州ツアー月間」でした。
佐賀の映画館で展示販売会 → 長崎見物 → 福岡のギャラリーで展示販売会、というスケジュールでした。
上の写真は長崎の浦上天主堂です。
2週間ぶりに東京に戻ってくると、都内でも桜が咲いてました。
…と思っていたら、すでに散りはじめたり、緑の葉が出ていたり。
あっという間の3月です。
4月は桜を追って(?)仙台へ!
😊佐賀の「シアター・シエマ」さん@CIEMA69nersFILM でのイベント、はじまりました。
今回、いろいろとご協力いただいた大串さん@vostokintheair とパチリ。
土日もお待ちしておりますね。https://t.co/wLgBz9tv4r pic.twitter.com/khB85CI5U1— 梅田洋品店 (@UmedaYoHinTen) 2018年3月16日
写真家の大串祥子さんのご協力により、はじめて佐賀県でPop-upショップを開催することができました。
😊佐賀「シアター・シエマ」さんでの三日間が無事に終わりました。水路がたくさんの独特な街並み。鯖や羊羹も楽しみました。
また皆さまにお会いできるのを楽しみにしています♪ pic.twitter.com/r912IGeeW4— 梅田洋品店 (@UmedaYoHinTen) 2018年3月19日
「シュガーロード(長崎から佐賀を通る砂糖の道)」は羊羹パラダイス。
旧知のYさんは後日の福岡にも来てくださいました。ありがとうございます!
会場は映画館「シエマ」さん。ご覧のように奥には上映スクリーンも。
😘佐賀に来てます!
さっそく「シシリアンライス」や「丸ぼうろ」を楽しんだあと、@CIEMA69nersFILM さんで販売会場づくりをしました。金土日の3日間、楽しみです♪https://t.co/wLgBz9tv4r pic.twitter.com/P6ewDX71Hc— 梅田洋品店 (@UmedaYoHinTen) 2018年3月15日
スタッフの皆さんにはとてもよくしていただき、いろいろな話をすることもできました。
佐賀のお客さまには「かわいらしかこと」と作品をほめていただき、嬉しかったです。
ちなみに、日本最大手のシンクタンク「野村総合研究所」の調査(2017年)によると、「都市の暮らしやすさ」第1位は佐賀市!
「生活コストの安さや地域の共助意識が根付いている」とのことです。
さすがに「暮らしやすさ」は1週間の滞在ではわかりませんでしたが、水路(クリーク)と瓦屋根の屋敷が並ぶ美しい景色に触れて、「幸福度」の高さは想像できました。
福岡開催は2回目ですが、空港から数駅で都心というアクセスのよさに、今年も感動を覚えました(先のランキングでは、福岡市は「都市の魅力」第1位です)。
相変わらず魚料理(ごまさば!)が美味しかったです。
会場は昨年と同じく「ルーモ」さん。
東京・南青山の「梅田洋品店」POP UP SHOPを開催中!デザイナー自らアフリカ諸国でテキスタイルを買い付け、オリジナルアイテムに仕立てています。人気のバルーンスカート、キャミワンピ、サルエルパンツの他、ポーチやブックカバーも登場!ビビットなアフリカンプリントで春の装いを。明日まで! pic.twitter.com/ByiObkZxhE
— gallery LUMO (@galleryLUMO) 2018年3月24日
オンラインショップのお客さまが来てくださったり、昨年も来てくださったお客さまとの再会もできました♪
佐賀、福岡の皆さま、ご来場ありがとうございます!
😘佐賀のあと、長崎に行ってきました。平和公園、出島、眼鏡橋、坂本さん。
ちゃんぽん、ひとくち餃子、トルコライス、カステラで元気をつけて、先ほど福岡に着きました♪
金土日は警固のギャラリー「ルーモ」さんでPop-upショップ開催します!https://t.co/wLgBz9tv4r pic.twitter.com/4buBp6hur6— 梅田洋品店 (@UmedaYoHinTen) 2018年3月21日
長崎滞在の二日間はほぼ雨天でしたが、観光やグルメは一通り楽しみました。
海と山に囲まれている、準備万端に整備された観光都市、という印象を受けました。
歴史的施設での凝ったビデオ映像など、プレゼンテーションの工夫も印象的でした。
やはり「洋品店」としましては、出島の歴史がもっとも興味深かったです。
九州の皆さま、親切にしていただきありがとうございます。
きっと来年も訪ねます! (できれば、行ったことのない大分、宮崎、鹿児島にも)。
九州に行く前に、新宿でハリウッド映画『ブラックパンサー』を観ました。
ほとんどアフリカ系俳優だけが出演している作品です。米国人だけでなく、ナイジェリア、ガーナ、ケニア、ジンバブエ等の俳優さんも。
SNS経由の情報では「全米が大・大・大絶賛」という感じで、ほとんど社会現象のように捉えてましたが、その新宿の映画館では、同時期上映の「白人映画」のほうがポスターが大きいなど扱いが上だったので、あれれ…。日本ではそれほど話題性がない…?
コメディアンのトレバー・ノアさんに言わせると、この映画を「黒人映画」と呼ぶ必要はなく、たんに「素晴らしい映画」と言えばいいそうです。
たしかに、いちいち「女性映画」とか「白人映画」と言いませんね。…すみません、さっき「白人映画」って書いてしまいました。
なお、映画の主要舞台「ワカンダ王国」の公用語は実在のコサ語ですが、南ア出身のノアさんはコサ語がわかるので、字幕がいらなかったそうです。
内容については、「その設定はどうなの!?」とツッコミを入れたいところもありましたが(笑)、物語もアクションもとても楽しめました。
アフリカ趣味のある人は、「あの景観のモデルはヴィクトリアの滝ね」「雪景色はキリマンジャロの山頂かな」「部屋の壁のあれはコンゴの布でしょ」「市場で売ってるのはブルキナファソのバスケット?」「あの男性キャラの唇のお皿はエチオピアのムルシ民族風だけど、実際は女性専用のはず」…
などと、マニアックな探索を楽しむこともできます。
ところどころ、悲しい史実を連想させるシーンもありますが。
とにかく、「アフリカ全部入り!」に感心しました。
なお、冒頭でワカンダ王国の位置が一瞬表示されましたが、東アフリカの内陸部だったので、ウガンダ、ルワンダあたりだと思います(笑)
ところで、坂本龍一さんと大谷能生さんがアメリカで生まれた「ジャズ」についてこんなことを語ってました(24分20秒あたりから)。
「広大なアフリカから連行されてきた、言葉も文化もちがう、一枚岩ではないアフリカ人同士が、都市で必要とした、ヴァーチャルな、ほとんどファンタジーな、ノスタルジーとして考えた《アフリカ性》」がジャズには入ってる、と。
アメリカ映画『ブラックパンサー』にも、通じるものがあるのかもしれません。
こちらは先述の佐賀「シエマ」さんで鑑賞できました。
コンゴ民主共和国の日常を切り取った、セネガル系フランス人監督によるリアリズム作品。
なので、外国人受けはするかもしれないけど、アフリカ育ちのアフリカ人はこの映画を観るかしら?…と思いましたが、「第25回全アフリカ映画祭(フェスパコ)」の最高賞作品です(ところで、ウィキペディアでは日本語版でも英語版でも、ここ数年のフェスパコのことが載ってません…。フランス語版で確認できました)。
もちろん出演者はすべて黒人俳優ですが、『ブラックパンサー』とはまったくノリがちがいます(当然!)。
主人公の女性フェシリテを慕う男性が、詩を吟じるように言葉を発するのが美しく、印象的でした。
そういえばアフリカの映画には、「何かを吟じる」というシーンが多いような気がします。映画に多いというか、実際の暮らしの中にそういう場面があふれてるのかもしれません。
グリオのそれであったり、集会での儀礼であったり、宗教の場であったり。ことわざを多用する民族もいるそうです。
クマシのその学校にはパソコンがないので、先生が黒板にマイクロソフト「ワード」の画面を描いてます!
この先生によれば、農村では当たり前のことらしいのですが…。当然、次の授業のために消さないといけないので、毎回いちいち描くそうです。
この写真が世界中に広まったおかげで、学校にパソコンが寄付された様子もツイートされてました。
Second donation received. Thanks to Ohemeng TAWIAH and NIIT.
God bless you all. pic.twitter.com/2o100xcvd9— Owura Kwadwo Hottish (@OHottish) 2018年3月12日
BBCニュース – リベリア――肌の色で市民権が決まる国 https://t.co/ahegfS42Ej pic.twitter.com/DQ1O0UqeQS
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2018年3月26日
リベリアは、アメリカの黒人たちがアフリカで建国した国。
なので、「アフリカの血統を持つ人」だけに市民権が与えられていて、非黒人のレバノン系の人などは「二級市民」。土地所有権を持てないそうです。
この「差別的」な法律をなくそうとしてるのが、昔サッカー(ACミラン)で大活躍したウェア大統領。
でも、法律存続を支持する人たちは、非黒人の経済力による黒人支配を恐れてるようです。
たしかに、西アフリカに行くと、「この辺はレバノン系の人がビジネスを支配してるなぁ」と感じる地域もありました(中には、アフリカ人に対する愚痴を私に語る商店主もいたり…。貧困層を支援してる実業家もいました)。
そういえば、マレーシアにも中国系人を制限する「マレー人優先政策」がありますね。
リベリアやマレーシアのそれが差別なのか、むしろ差別の是正なのか、現地事情に詳しくないので、なんとも言えません。
豊かな「ワカンダ王国」だったら、非黒人も等しく国民としての権利を与えられるのでしょうか。
アフリカの砂漠にごみをまく京大准教授「貧困止めたい」:朝日新聞デジタル https://t.co/vsXKVEQCKl
— 朝日新聞女子組 (@asahi_joshigumi) 2018年3月8日
ニジェールでゴミを集める日本人、京都大学アフリカ地域研究資料センター・大山修一准教授。
JICAニジェール支所のニューズレターで不定期連載してました。
「15年ほどの現地調査の結果、砂漠化した荒廃地に都市のゴミを投入すると、植物が生育してくることが分かりました」
「ゴミの投入には、気団による砂嵐がもたらす飛砂を受け止める効果もあります」
ほほう!いろいろと興味深いです。
今月は九州3県と映画2本のことを書いて長くなってしまいました。
短く締めます!
4月は13日(金)から仙台で3日間限定ショップ開催します!
アフリカンプリントのカワイイ布を並べて、セミオーダー受け付けもいたします♪
仙台で会いましょう!
梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。