ブログ「お針子だより」

9月最終日の本日、2016年のカレンダーが届きました♪

NGO「緑のサヘル」さんのカレンダーです。一冊（税込1,200円）購入でアフリカの砂漠化の進む地域に苗木を数十本植えることができます。

基本はアトリエでの取り扱いとなりますが、このブログをご覧の方に通販もいたします（送料税込250円）。メールでご注文くださいね。

さて、広いアフリカでは、今月もいろいろとありました。

西- エボラとクーデターの終わり

シエラレオネでは、当局が把握してなかった病人がエボラ出血熱で死亡し、接触した可能性のある約千人を隔離。

一方、ギニアでは「エボラ出血熱との闘いが最終段階を迎えたことを祝う野外コンサート」が開催されました。

The crowd loved @Kiffnobeat @SoulBangs @wizkidayo at this festival in Conakry http://t.co/K7JzK7NELn #TRUEAfrica pic.twitter.com/6Uv6GkhrM7

— TRUE AFRICA (@_TRUEAfrica) 2015, 9月 28

祝祭は早すぎるのかもしれませんが、ニュースになる機会が減ったことはよいニュース、でしょうか。この場合は。

ブルキナファソでは、1987年のクーデターで成立した政府が2014年にクーデターを起こされ、その後の暫定政府も今月17日にクーデターを起こされました…が、どうやらその一週間後にまた元の暫定政府に戻ったようです。10月に、大統領選挙です。

東- 中国のおかげで

ウガンダのムセベニ大統領が6回目の来日。もう30年近く現役ですので、5年に一回来てる計算です。

今回の来日時に右手を車のドアにぶつけて怪我したとのこと。

その後の国連総会で、右手に巻かれた包帯に気づいたオバマさんに「頭にきて誰かを殴ったの？」とアメリカンジョークを言われてますが、ムセベニさんは「ただの事故です」とそっけない返事…。お大事に。

さて、そんなムセベニさんは日本では「『日本が中国から学ぶことを勧める』と述べ、日本企業のアフリカへの積極的な投資や貿易の強化を求めた」とのこと。

たしかに、中国の「爆買い」だけに頼っていては、アフリカはこの先不安でしょうね（日本の観光業もですが…）。でも「学ぶことをオススメします」って言われると、ちょっと「上から目線」を感じます？

大統領は「反同性愛法」に署名した人なので、「あなたが欧米から学ぶことを勧める」とか助言差し上げる人が身近にいればよいのですが。

中国といえば、エチオピアで「サハラ以南のアフリカで初のライトレール開通」という話題もありました。中国製の小型の鉄道です。

今年1月にアジスアベバを訪れたとき、上の写真のような建設中の高架を見上げたら、中国人技師の方がいました。ついに開通したんですね。

南- みんな人類

ムセベニさんとかぶりますが、ジンバブエのムガベ大統領は国連総会での演説で「新しい権利は認めない。我々はゲイではない！」と言い放ちました。

Robert Mugabe, in his @UN speech, shouted "We are not gays!" Gay people are likely glad to not be Robert Mugabe. http://t.co/ZHeSZ588C1

— Jamil Smith (@JamilSmith) 2015, 9月 29

↑「ロバート・ムガベは国連で叫んだ『我々はゲイではない！ 』。ゲイの人たちはというと、自分がロバート・ムガベではないことを喜んでる」

ムガベさんは先日は原稿を間違えて、数週間前の演説を繰り返す、という失敗をしたそうです。

この人も30年以上国のトップ。ルックスは91歳には見えませんが、やはり衰えは隠せないようです。

後継者は…？ 妻のグレースさん…？さすがのドレスですね。

Grace Mugabe juggernaut claims more scalps: http://t.co/cllOYOYF2y

— Trevor Ncube (@TrevorNcube) 2015, 9月 11

南アフリカからは「ヒト属の新種発見」というニュースがありました。

人類の発祥は南アフリカか、東アフリカか、まだまだわからないそうです。「それに、化石ハンターはまだ、アフリカ大陸の97%近くを調査していない」。アフリカは広いですからね。

キット「児童労働」カット

チョコレートが美味しい季節になりました（写真はアトリエで扱ってるマダガスカル産のチョコレート）♪

ところで、私たちが世界商品（カカオ、砂糖、綿、タバコなど世界中で求められる商品）を手にするとき、もしかしたら違法な労働に関わってるのかもしれません。

チョコレートやコーヒーで有名なネスレ社はアフリカや東南アジアでの「児童労働」「奴隷労働」でも有名だったりします。

でも、「キットカットが児童労働で収穫されたチョコレートを使うことは、もうない」そうです。グッドニュースです。

ところで、リンク先の記事には詳しく触れられてませんが、児童労働がなくなったとして、その児童たちはどうやって生活していくのでしょうか。学校に通うのでしょうか。

と思ってネスレ社のサイトを見たら、こうありました。

私たちの目標
2015年までに、カカオ、ヘーゼルナッツ、バニラのサプライチェーンにおける児童労働を減らすための行動計画を終了して児童労働に関する6万人の農業従事者の研修を終え、60の学校を建築または修繕し、児童労働モニタリングと改善要請の仕組みを80%の協同組合で導入（2016年までに100%）すること。

児童労働を「減らす」とありますが、直ちにすべて「なくす」のはやはり難しいのでしょうね。現地の家庭の実情（子に働いてもらわないと困るほど貧しいという事情）もあるそうです。

コンサートは中止

12月に日本で開催予定だったミュージカル「FELA!」コンサート版が中止に。

【公演中止】12月17日〜21日 東京国際フォーラム・ホールCにて開催予定しておりました、「フェラ！ザ・コンサート」は、誠に勝手ながら、中止とさせて頂く運びとなりました。多大なるご迷惑をおかけ致しましたことを深くお詫び申し上げます。http://t.co/AuckmY00Jp

— フェラ！ ザ・コンサート (@FelaConcert) 2015, 9月 10

お客さまと誘い合わせて行こうと思ってたので、残念…！

以上、9月に気になったアフリカに関するニュースでした。

（最後に、知り合いの悲しいニュースも記録させてください。友人で2013年に亡くなったジンバブエ人ムビラ奏者チワニソの娘で、幼い頃から知っているチエーザが2015年9月12日にアメリカのテキサスで逝去。15歳でした）。