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2015年06月30日(火) 23:28 | アフリカ, アフリカルチャー, 月報 

2015年6月に気になったアフリカ関連ニュース

【9年前の投稿】

おかげさまで、御茶ノ水での作品展も無事に6日間を終えることができました!

今回も多くの方の写真を撮らせていただきました。ありがとうございます。

いつものことですが、うっかりしてたり、バタついてタイミングを失ったりで、若干名の方は撮影できず…アトリエなど、次の機会にまたお願いいたします!

そして今年の6月も終わりです。

毎月恒例、アフリカニュースをピックアップしました。

カメジョがすてき

今月の報道で目についたのは:

1. セネガル出身の歌手エイコンがアフリカに電力供給プロジェクト
2. ガーナの首都アクラで給油所爆発、死者175人
3. ジンバブエ、公式に「ジンバブエドル」廃止
4. カタールがサッカーのアフリカ連盟に2億円以上の賄賂
5. 女子W杯サッカーの日本対カメルーン
6. チャドやナイジェリアで武装組織ボコ・ハラムの自爆テロ
7. 文化人類学者の西江雅之さん死去

西江先生にはお会いしたことはないのですが、先生を知る何人かの知人に、しばしばその功績やお人柄を聞いてました。残念です。

サッカーのカメルーン女子は、お洒落で個性的な選手が多かったです。

メガネのテクニシャン、赤毛のアタッカー…。

特に金髪逆毛で日本ゴールを何度も脅かしたエンガナムイ選手はカッコよかったですね。

ところで、アフリカの名前や地名は「」で始まるのが多いのですが、日本語文章では「エン」とか「ウン」とか「ヌ」に変換されてることがよくあります。「ンクルマ→エンクルマ」など。

英語読みでそうなる(そう聞こえる)から、とか、日本人に馴染まないから、という説明を読んだことがあります(歌手の「ユッスー・ドゥール」とか世界遺産の「ゴロンゴロ保全地域」は例外?)。

なので、エンガナムイ選手の場合も実況を聞きながら「ほんとは『ンガナムイ』じゃないの~?」と思ったのですが、ちゃんと背中に ENGANAMOUIT とありました。…疑ってすみません。

でもしつこく、「ほんとは『ンガナムイ』が近いけど、外国人向けに表記を配慮してみた」に10セーファーフラン。

カナダ開催の女子W杯、いまではベスト4が決まってます。次は日本対イギリス、ドイツ対アメリカです。

なんだか、味わい深い組み合わせです。

黒人になる方法

広い意味でのアフリカ関連ということでは、アメリカで起きたことですが、

「黒人の見た目をしていた黒人団体の女性幹部が、(両親によれば)先住民族の血を引く白人だった」
「21歳の白人男性が黒人教会を銃撃、9人死亡」

というニュースが続きました。

前者について、女性は「5歳ころから自分は黒人だと考えるようになった」ということで、いまでは肌をこんがり日焼け、金髪は濃い色にしてパーマをかけてます。

初老のアフリカ系男性とのツーショットをFacebookに載せて「父親」と紹介してます。白人の実のお父さんは悲しんでるとのこと。

「経歴詐称だ」「何かの目的(アフリカ系の息子との関係、実家との縁切り、黒人団体の幹部になる…)のために嘘ついてたんだ」と批判されましたが、「本人が『私は黒人だ』と思ってるのなら、それってトランスジェンダーと同じことで、問題ないのでは?」という意見もありました。

人種とは?民族って?と考えさせられます。

「私は黒人だ」よりも手前の話ですが、日本でもジャズやヒップホップが好きで「黒人になりたいYO!」と言う人はいますね。

わたしも昔から「黒人になってみたい(ビヨンセやニッキー・ミナージュのイメージ)」あるいは「白人になってみたい(リタ・オラの…)」と夢想することがあるので、この事件が他人事ではないような気もしました。

誰でも自己都合の「何々人」になれるか?…といえば、まあ、なれるのではないでしょうか。

愛すれば属する。そんな言葉ありませんでしたっけ。

もっとも、人類はみんなルーツをたどればアフリカ系?
アフリカは人類のゆりかご

そういえば日本でもちょっと前に、ツイッターなどで
「アイヌ民族はもういない」
「いや、いますよ」
「すみませんごめんなさい。でも少数民族を自称して、なんでも優遇してもらおうとするのはいかが?」
「不正はもちろんダメだけど、一部のことで、民族全体の話じゃないでしょ」
といった議論も起きました。

もしも差別がなければ、そんな議論や「民族の定義」とか「黒人の地位向上を目指す団体」とかも必要なかったのですが。

アルバムジャケットにあの人が

御茶ノ水に来ていただいたお客さまが教えてくださったのですが、『フェラ! ザ・コンサート』が日本で上演です。

伝説のナイジェリアの歌手フェラ・クティを主人公にしたミュージカル、のコンサート版のようです。

【速報!!!】あの伝説のフェラ・クティの生涯を描いた、ブロードウェイミュージカル「フェラ!」コンサート版の奇跡の初来日が12月に決定!最新情報は公式ページにて随時お伝えしますので、お楽しみに!公式HP:http://fela.jp #fela

Posted by フェラ! ザ・コンサート on 2015年6月25日

ミュージカルは数年前に観ることができましたが、来日コンサートはお客さま何人かと一緒に、梅田洋品店の服をみんなで着て馳せ参じましょう、と計画も(笑)

そういえば、現代のナイジェリアの女性歌手ネカのニューアルバム、ジャケットの中にフェラ・クティさんがいます。実際のCDやレコード盤じゃないと気づかないサイズですが。

いますよね?右下に。

左下は奴隷貿易のシーンのようです。

近年ますます、あちこちでフェラの名前や肖像を目にし、楽曲や発言を耳にするような気がします。母親でアフリカを代表するフェミニストのフンミラヨ・クティも。

御茶ノ水ではiPodのスピーカーで、この購入したばかりのネカのアルバムも流してました…が、やはり毎日慌ただしくしていて、あんまりきちんと聴けてません。休日にじっくり、と思ってます。

↓試聴できます。

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梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。

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