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2015年04月30日(木) 12:38 | アフリカ, アフリカルチャー, 月報 

2015年4月に気になったアフリカ関連ニュース

【5年前の投稿】

1週間ほど滞在した仙台の街はきれいで過ごしやすく、天気にも恵まれ、よい出会いもありました。

みなさま、ありがとうございます!

一方、アフリカのニュースは…

無事に開催&終了できた仙台でのPop-Upショップでしたが、そのあいだにはネパールで大地震が起きてしまいました。

また、俳優の萩原流行さんの事故死の報も。

西荻窪での路面店時代に、トレードマークのカウボーイハットをかぶって出歩いている姿をお見かけしたことがあるだけに、驚きました。お悔やみ申し上げます。

アフリカに目を向ければ、今月はケニアの大学がソマリア系の武装集団に銃撃されたり、南アフリカでは外国人排斥が起きたりと、アフリカ人によるアフリカ人へのひどい暴力がありました。

ハット対キャップ?

それでも、たとえば「ナイジェリア初の民主的な政権交代」という、悪いとはいえないニュースもありましたよ。

日本としては,多くのナイジェリア国民が積極的かつ秩序のある形で選挙に参加したことを歓迎するとともに,ブハリ候補の当選に祝意を表します。また,いち早く選挙結果を受け入れたジョナサン大統領を賞賛します。

外務大臣談話

いつも現職が再選するか、クーデターが起きるかで、選挙によって政権交代したことがなかったのですね。

そういえば、きっぱりと敗北を受け入れたグッドラック・ジョナサン大統領も黒いカウボーイハット(とはちがう?萩原流行さんのよりだいぶ小ぶりなタイプ)をいつもかぶってました。
Goodluck Jonathan World Economic Forum 2013.jpg

新大統領となるブハリさんは元軍人で、クーデターを起こした経験も。
Muhammadu Buhari - Chatham House.jpg

選挙は「帽子対決」だったわけですね。

過激派組織ボコ・ハラムが200人以上の少女を拉致したのは、昨年の四月です。

あれから一年がたってしまいました。ジョナサンさんの残り約一ヶ月の任期中に解決できるといいのですが…。

移民はそもそも誰ナンドス?

今月はFacebookで流れてきた南アフリカ「ナンドス」のCM動画も印象深かったです。

ナンドスは南ア発の鶏肉料理のレストラン・チェーンです(ナンドスにはナンドか行ったことがあります。別のチェーン店の「チキン・アウト」や「チキン・イン」とどっちが美味でリーズナブルか、なんてジンバブエ人と議論した記憶も…)。

CM自体は2012年の作品ですが、(残念ながら)タイムリーな内容なので紹介します。

いきなりナレーションの調子が憎しみを帯びてます。

「南アフリカの問題は、おまえら外国人だ」「自分のところに帰れ」

金網を越えたのは、たぶん隣国ジンバブエからの不法移民。

ぼんっ。煙とともに消えます。

それからカメルーン人、コンゴ人、パキスタン人、ガーナ人、ソマリア人、ケニア人、ナイジェリア人、ヨーロッパ人、インド人、中国人が…

次々に消えていきます。

ケニア人がマラソンの格好をしてますね。中国人は商品を運んでます。ナイジェリア人はちょいワルっぽく。

ステレオタイプといえばそうですが、とりあえず続きを見ましょう。

南アに多く住む民族なので「外国人」とは言えないはずの、スワジ人、ツワナ人、ソト人、ヴェンダ人、アフリカーンスやズールー人まで、消えてしまいます。

最後に消えずに残った、コイサン人と思われる狩猟採集民姿の人が言います。

「おれはどこにも行かない。あんたら(ピー)があとから来たんだから」

ここでナレーションの調子が変わって…

「ほんとの南アフリカ人なら《多様性》を大切にしますよね。
だから、ナンドスはさらに2つのメニューを提供します。
新しい『ペリ・クラステッド・ウィングス』と美味しい『トリンチャド&チップス』をどうぞ」

そのメニュー、気になる…

というのはさておき、まさに南アにうってつけのメッセージ動画です(賛否両論あったようですが)。

失業率の高い南アフリカでは、今回のように移民への攻撃(ゼノフォビア)がたびたび表面化しますが、じつはそもそも南アの「黒人」も移民だったんですよね。

Bantu expansion.png

4000年前から、いまのカメルーンとナイジェリアの国境あたりの黒人(バントゥ系)の集団が、アフリカ各地へと大移動してきたようです。

南部にもともと住んでたのはコイサン民族(遊牧民コイコイ人と狩猟採集民サン人)だったということです。それでコイサンの人々はバントゥ系の人たちに追いやられ、いまでは少数民族です。

ひどい話ですが、ヨーロッパではコイコイ人の女性が見世物にされたり標本にされたりもしました。

コイサン人はなんとなく日本人にも似てるので親近感が湧くことがあります。

とにかく、コイサン人以外は、だれもが先祖は「外国人」。

それはわかっていても、失業した人々は、あとから来て職を得る外国人を憎む気持ちを抑えられないのでしょう。こういうときこそ政治家がしっかりしないといけませんね。

一方そのころ、ズマ大統領は、ジンバブエの大統領夫人グレースさんと踊ってました。

以上、4月に気になったアフリカのニュースでした。

おまけ。音が悪いのですが、イエール大学でジャスト・ア・バンド(ケニア)、アンジェリーク・キジョー(ベナン)、シンガイ・ショニワ(ジンバブエ)…が共演してる動画。

フェラ・クティの「レディ」を歌ってます。

ーー
※字句を少し訂正しました (2015/5/1)

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梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。

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