2017年1月の札幌、ズッコケ芸、「ダラシがない」&おすすめアフリカ文学

こんにちは、梅田洋品店です。

札幌での「セミオーダー受注会」、おかげさまで多くの反響とオーダーをいただきました。

たまに雪がちらつく日もありましたが、3日間無事に開催できてよかったです。

札幌の皆さま、ありがとうございます。完成とお届けをもう少しお待ちくださいね。

そして、2月10日(金)~2月12日(日)は浜松です。

「アロマクラフトショップmayu」さんにて、今年最初の「Pop-upショップ」です。

浜松でもお天気に恵まれますように!

バルーンスカート


オンラインショップでは「カンガのバルーンスカート」の新作(ケニアの伝統柄)をUPしました。

明日(2/1)も新柄をUP予定です。ぜひチェックしてみてくださいね。

2月には札幌で一番人気だった「フレアーたっぷりノースリーブワンピース」をセミオーダーに掲載するつもりです。

最近の気になったアフリカニュース

ズッコケ芸

サッカーのセネガル代表ゴールキーパーの時間稼ぎの「芸」です。

自分で自分の足を蹴ってこける……ビートたけしか!とツッコミたいところです。

このあとキーパーは苦悶の表情を浮かべて、時間をさらに稼いでます。

いまガボンで「アフリカネイションズカップ2017」開催中なんですね。アフリカ選手権です。

ベスト4まで進んでいて、ガーナ、カメルーン、ブルキナファソ、エジプトが残ってます。ということは、結局セネガルは敗退したようです。

それにしても、こういった「ずるがしこい演技」は、サッカー人気によい影響を与えるのでしょうか……?

真剣なズッコケ芸、かわいいといえば、かわいいのですが。

「ダラシ」ない大統領

アメリカの新大統領の動向が予測不能で話題ですが、最近のアフリカではガーナやガンビアで新大統領が誕生しました。

こちら、ガーナのアクフォ=アド新大統領の衣装、いいですね。伝統布のケンテにハートや花のミシン刺繍。

ガーナは平和的に政権交代しましたが、ガンビアは選挙で敗れたジャメ前大統領がいわゆる「独裁者」でした。

Yahya Jammeh with Obamas 2014.jpg

※なお、オバマさんの笑顔は、だれが相手でも同じのようです。

uploaded by デルタ on GIFMAGAZINE

独裁者ジャメ氏は同性愛弾圧、魔女狩り、やりたい放題。

なので、「はい、選挙で負けたので辞任します」と言ったときは、「意外と潔いのね、よかった」と思いました。

でもそのあと「選挙に不正があった。やっぱり辞めない」と言い出したので、周辺国が軍隊を派遣して脅したり、たいへんな事態でした。

結局、ジャメ氏は亡命しましたが、こんなニュースが……。

ガンビア 前大統領持ち逃げ 5億ダラシがない 「国庫ほぼ空」
毎日新聞

日本円で12億円余りだそうですが、通貨単位はダラシ(Dalasi)なんですね。

しかも、最近発行の紙幣の肖像は、すべてジャメ氏

独裁22年、最後は母国を財政難にして去っていく前大統領って……

ほんとうに、ダラシな……シャレになりません。

最近読んだアフリカ文学

近刊のアフリカ文学のオススメ作品。

まずはナイジェリアの作家アディーチェの長編小説『アメリカーナ』。

高校時代に未来を約束した恋人オビンゼと離れ、イフェメルはアメリカに旅立つ。彼女を待っていたのは、階級、イデオロギー、地域、そして人種で色分けされた、想像すらしたことのない社会だった。

原書をなんとか半分読み終えたところで、くぼたのぞみさんが邦訳を出してくださいました(日本語だとスイスイと読めます……)。

そして、ジンバブエ出身のノヴァイオレット ・ブラワヨの『あたらしい名前』も翻訳が出てました。

ジンバブエからアメリカへ――。グァバを盗んだり、ごっこ遊びをしたり、天真爛漫に遊ぶジンバブエでの日々を経て、少女ダーリンはアメリカに移り住む。しかし豊かで物があふれる国での暮らしは、予想外に戸惑うものだった。

どちらも素敵な表紙ですね。

そしてどちらも、「女の子のアメリカ移住」「親戚の女性にお世話になる」「授業が母国でのそれより楽」「黒人大統領オバマの登場」といった設定や時代背景が似ているので、頭の中で物語がごっちゃにならないよう注意しましょう(笑)。

★ちなみに、それぞれの作品にはそれぞれの母国を代表するミュージシャンであるフェラ・クティオリバー・ムトゥクジの名前が出てきます。この機会にアフリカ音楽も一聴(リンク先のアマゾンで試聴)をオススメ♪

日本語で、ナイジェリアやジンバブエの文学にひたることができます。

翻訳家さんに感謝です。

それでは、2月も寒さを乗り越えて元気に過ごしましょう。