2015年7月に気になったアフリカ関連ニュース(ウフルさん、ウォー太郎さん、会田誠さん)

7月は出張やイベントは控えてアトリエ中心に働きました。

久しぶりの知人に会えたり、お客さまのご都合に合わせてアトリエを開けたりできました。

🙂 個人的にはいつもより落ち着いて過ごせた気がします。

そして8月は…名古屋(8/6~8/9)と西荻窪(8/20~8/24※詳細後日)にてPop-up Shop開催です!
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※上記イベント期間中の南青山のアトリエはお休みします

7月のアフリカニュース

7月は、ジンバブエの作家チェンジェライ・ホーヴェさんの訃報がありました。

ジンバブエといえば、「有名なライオンがアメリカ人ハンターに射殺される」というのも世界的なニュースとして流れてきました。

サッカーのスター選手メッシさんがガボン大統領に面会したときに、Tシャツと半ズボン姿だったので非難されたという報道もありました。


左足のタトゥーも気になります…。よく見るとサッカーボールが彫られてます。

さて、そんなこんながありましたが、やっぱりひとつ取り上げるなら、「オバマ大統領のケニア&エチオピア訪問」でしょうか。

オバマとウフルと自由と光

オバマ大統領のケニア行きが近づいてたころ、若いマサイ人の知り合いから「こっちは盛り上がってるよ!」というメッセージが届きました。

オバマさんはルオ人の家系ですが、マサイの知人にとっても「ケニア系米国大統領」がやって来るというのは、なんとなく嬉しいことのようでした。

ところで、オバマさんが現地での記者会見で「同性愛者を差別するな」と言ったところ、ケニアのケニヤッタ大統領が「余計なお世話だ」と反発したとか。

オバマ氏、同性愛者差別を批判 ケニア側は反発

ナイロビ共同】ケニア訪問中のオバマ米大統領は25日、首都ナイロビでの記者会見で、アフリカで多くの国が同性愛を法律で禁じていることについて「国家は性的指向で市民を差別すべきではない」と批判した。同席したケニアのケニヤッタ大統領は「同性愛者の権利は取り組む必要がある問題ではない」と反発した。

米国とケニアはイスラム過激派アルシャバーブの掃討作戦で協力。オバマ氏は経済成長を続けるアフリカ諸国との関係を強化したい考えだが、人権問題をめぐる溝が浮き彫りとなった。

オバマ氏は「人が(周囲と)違う扱いを受けると何が起こるか、自分には痛いほどよく分かる」と強調した。

ケニヤッタさんの名前は「ウフル」。スワヒリ語で「自由」という意味です。

しかも「ケニヤッタ」は「ケニアの光」という意味です(ウフルさんの父である初代大統領が本名を改名。キラキラネーム?)。

国民の性的指向に関しては、自由も光も与えない意向のようです。

ガーディアン紙によれば、ケニヤッタ大統領の側近はこう言ったそうです。

「ケニヤッタが米国で『残酷だから死刑は廃止しなさい』と言ってもよいか?オバマが英国や日本で『差別的だし、お金の無駄だから王室(皇室)を廃止しなさい』と言ったらどうなる?ケニアで『同性愛者を差別するな』などと言うのは、それと同じこと。悪趣味」(大意)

このたとえ、どう思いますか?

スペイン人、ウォー太郎さんと会うの巻

《 🙄 ↓ここからは、「アフリカのニュース」ではないのですが、いちおうアフリカも関係する夏休みの日記ということで…。》

1月にエチオピアで知り合った、世界一周旅行中のスペイン人青年がこのたび来日し、再会できました。

エチオピアのあともアフリカを数カ国旅したそうで、東の(一般の観光客はまず行かない)某国では日中の人通りの中で複数人に囲まれ、カメラを強奪されたとか。

「みんな見て見ぬふりだし、警察も『命を取られなくてよかったね』と言うだけで、何もしてくれなかったよ」と笑いながらボヤいてました…。

ひどい目にあったけれど、アフリカを旅することは好きだそうです。

都庁の展望室へ案内したときに、富山県黒部市から来ていた「ウォー太郎」に会えました。

父は北アルプスの山々、母は富山湾。見る人が見ればわかる、藤子不二雄A先生のデザインです。

スペイン人青年も、「ゆるキャラ」とハグできて、喜んでくださったと、信じます。

都内はほかに浅草・アメ横・秋葉原などをガイドしつつ、築地市場を彼の友人の在日スペイン人の方に、便乗して一緒に案内してもらいました(築地は行ったことがなかったもので…)。

ところで、スペイン人青年は意外にも、観光地と同じくらい、日本中どこにでもある夜の繁華街も気に入った様子でした。なんでも、故郷の陽気な夜を思い出すそうです。

「でも、黙ってひとり酒してる人もいるね。変だよ。酒場はみんなで楽しむところでは?」とも言ってました。どうなんでしょう。お国柄?

会田誠さん、アフリカを描く

先日、お客さまからご招待いただき、木場の東京都現代美術館へ。

「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」という企画展です。夏休みのこども向けに四組の作家が出展してます。

おかざき乾じろ(岡崎乾二郎)さんの会場は大人は入場できませんが、隙間からのぞけたり、糸電話があったり(「この歴史的舞台」=フランス史で有名な「テニスコートの誓い」の球戯場のこと)

会田誠さんの会場では、ご本人が中学生の息子さんと作品を製作中だったのでびっくり。

しかも、アフリカ大陸の絵を描かれてました!

描いてるのは「いろはカルタ」なので、文もあるとのこと。聞いたら、ちょっと引いちゃいました。ここには書けません…。

以前、うちの「アフリカのことわざ」をリツイートしていただいたことがあり、おかげさまでフォロワー増に。そのお礼を言うこともできてよかったです。

ところで、私が行ったちょうどその日に、会田さんの元に「一部の作品が政治的で、こどもにふさわしくない」といったクレーム(あるいは職員からの相談)があったようですね。ニュースになってたので、これにもびっくり。

以前の個展でも「絵が性差別」と批判されたことが話題になりました。そんな会田さんですが、実際にお会いしてみて、たぶん今後もよその声にとらわれず(他人の意見が響かない、ということでなく)、遠慮せず思いのままに創作と発表をされるのだろうなぁ、とお見受けしました。

それはそうと、以前観たドキュメンタリー映画ではまだ幼かった息子さんがずいぶん大きくなられていて、時の流れにもびっくりでした。

そして8月へ

冒頭にも書きましたが、8月は名古屋(8/6~8/9)と西荻窪(8/20~8/24)でイベントです!

忙しくなりそうですが、いつもお世話になっているアフリカさんのニュースには、たえず目を向けておこうと思います。