2015年5月に気になったアフリカ関連ニュース

今月はイベント続きでアトリエを空けることも多かったのですが、月末になってようやく落ち着いた感じです。

来月はご覧のように、後半に「梅田洋品《展》」が控えてます!

詳細は近日中に改めて!

ブルンジを知ってますか?

さて、5月のアフリカ関連報道では、西のリベリアからは「エボラ熱終息宣言」というよいニュースがありました。

中部のブルンジからは「武力衝突で約10万人が難民に」という悪いニュースがありました。

大統領が3期目の立候補(憲法違反の疑い)をしたことがきっかけです。

LocationBurundi

先月はナイジェリアの大統領がはじめて民主的に交代したというニュースがありましたが、今回のブルンジは残念なことになってしまいました。

「アフリカ・ウォッチャー」の民主党議員おがた林太郎さんのブログから引用します。

ここ数年のトレンドとして強まっているように見えるのが、「長期政権を目指すための憲法改正」でコケる大統領が増えていることです。ニジェールのタンジャ大統領、ブルキナ・ファソのコンパオレ大統領が典型でして、憲法改正で長期政権を目指そうとする動きが国民や軍に嫌われてしまい、ネットを通じて、民衆の大きなムーヴメントに繋がっています。ネット社会の広がりはアフリカ政治にも確実に影響を与えていると痛感させられます。

遺体は本物?

「アフリカのチェ・ゲバラ」の死の謎が解明されるかもしれません。

サンカラ元大統領の遺体掘り起こしへ
時事通信5月25日(月)9時30分

ブルキナファソの司法筋は24日、かつてクーデターで暗殺されたサンカラ元大統領(写真)の遺体が25日、掘り起こされると述べた。首都の墓地に埋葬されたといわれてきたが、遺体が本物か長く議論が続いている。

トーマス・サンカラは若くて進歩的な考えを持ち、人気もあった軍人の大統領でしたが、暗殺されてしまいました。

事件に関与してると言われながら27年間も大統領を続けたコンパオレ氏が、昨年の民衆蜂起で辞任(ツイッターで発表⁉︎)したので、真実を探る動きが出てきたのですね。

ちなみに、私がブルキナファソの首都ワガドゥグを訪れたのは、もう8、9年も昔…。選挙グッズのひとつ「コンパオレの顔写真がプリントされたTシャツ」を普段着にしてる人がいたことを、よく覚えてます。

ブルキナファソは公用語がフランス語の国ですが、弟のポール・サンカラさんが英語でインタビューに答えてます。

「1987年の10月に、どこで、だれが、どうやって兄を殺したのか」それがわかった上で、「真実と正義を見出し、やがては和解がもたらされなければならない」。

続報が待たれます。

スーツケース作戦

怪我はなかったのでしょうか。

スペインの警察は9日までに、北アフリカのモロッコと国境を接するエルタラハルの入国審査事務所でスーツケースの中に隠れ、密航を図ろうとしたアフリカ・コートジボワールの8歳男児を摘発したと報告した
CNN

もちろん大人(悪徳ブローカー?)の指示でそうしたのだと思いますが、かわいそうですね。

このニュースを知って、三月にポーランドで似たようなニュースがあったことを思い出しました。

フランス人の夫がロシア(EU域外)出身の妻を、スーツケースに入れてポーランド(EU域内)に「密輸」しようとして見つかった事件です。

でも、実はロシア人でも、配偶者がフランス人(EU市民)なら、パスポート無しでふつうにEU(≒シェンゲン圏)に入国できたのです。つまり、スーツケースに閉じ込められる必要はなかったのです。

無知は罪というか…この奥さんも災難でした。

いつか、生まれた地域や血縁や婚姻に関係なく、ノーパスポートで世界中を移動できる日が来るといいのですが。

女子サッカーのMVP

BBC(英国放送協会)が女子サッカーの年間最優秀選手賞を設立しました。その第一回の受賞者はナイジェリア代表のアシサト・オショアラ選手でした。

「足さっと」という名前が決め手、いや決め足になったとかなってないとか…。

いよいよ来月、女子のワールドカップが始まります。

「誰があなたのアイドルに?」この動画では澤選手やオショアラ選手の名前をサッカー少女たちが口にします。

前回チャンピオンの日本と澤選手(得点王&MVP)をリスペクトした感じの、開催国カナダの動画ですね。

FIFA(国際サッカー連盟)は汚職にまみれてるようですが…逮捕者がたくさん出ましたし。

それに対して、女子サッカー選手からはフェアプレーを感じられていいですよね。

少なくとも、相手に頭突したり、噛み付いたりはなさそうです。

以上、今月気になったアフリカニュースでした。