2013年ジンバブエだより(5) お金の話

カメレオンが道端にいました!
道ばたにいたカメレオン

赤く変色してくれません。
ウインクするカメレオン
ウインクしてます。

カタツムリがサボテンに!痛くないの?
カタツムリonサボテン

知人の庭でマンゴー狩り。地面にもたくさん落ちてます。
マンゴーツリー

毎日が発見の連続のジンバブエにまだいます。

政治が大きな問題となっている国ですが、そういう話はしないようにしてます。
とはいえ、仲良くなった人とは自然と話題になります。

日本の原発報道の場合と似ていて、
「海外メディアが政情不安をあおりすぎるから、観光客が減ってしまって困る。そりゃあ、政治に問題はあるけど、治安はいいのに」
と嘆く人もいれば、
「政府の横暴や暮らしの悲惨さへの報道はまったく足りない!いつも同じニュースだと飽きられるからだろうけど!」
と怒る人もいます。

数年前に話題になった「ハイパーインフレ」。
ちょうど、当時の写真を最近の新聞(The Standard)が使用してました。
ハイパーインフレ新聞記事
出版の自由は、とりあえずあります。
テレビの地上波は政府系の局が一つだけですが、都市では多くの家が衛星放送受信アンテナを設置していて海外メデイアを観ているようです。
普及率の高さが10年前とはちがい、ちょっとビックリしました。

2000年代、政治と経済の失敗でモノは不足し、値段とお札に印刷されるゼロの数はどんどん増えていき、最高で「100兆ジンバブエドル」が発行されたみたいです。

そんなジンバブエドルを停止して外国通貨を使うようになるまでの最悪期の二年間(2007、2008)、ある家族は「街で行列ができてたら、とにかく並べ」を合言葉にしていたそうです。

その列の先で何を売っていようと、モノが手に入るならば手に入れないといけなかった、とのこと。

政治と経済の悲惨なサイドストーリーをたくさん聞きました。
でもそういう話はお店やメルマガでしますね。。

一千万ジンバブエドル
なんと、ハラレの道端で「1000万ジンバブエドル小切手」が捨てられてました。

ふだん手に入る米ドル紙幣よりよっぽど綺麗なので、思わず拾ってしまいました。
一千万ジンバブエドル小切手

2008年1月発行。6月に期限が切れてます。
つまり今ではただの紙切れですが、宿主さんによれば「当時も卵一個さえ買えなかった額」。

さらに、紙幣が絵画作品(ウェブスター・ムバイレイニィ作)に使われてました。
紙幣付き絵画

ええと、5兆ドル?
5兆ドル

これは100億ドルを切り下げしたあとの1ドルのようです。
デノミ

絵の内容とまったく無関係に紙幣を使ってるところが、クールだと思いませんか?

元農場地帯。政府が白人農家から「奪い返した」ものの、荒れ放題に。
元農地

私がクエクエという町で、刺繍作品の販売マネジメントのために滞在してた約10年前、ジンバブエは「アフリカの穀物庫」「優等生」と呼ばれて比較的に豊かでした。

乳製品や蜂蜜など、安くて高品質でした。
でも今はジンバブエ産品はあの頃より少なく、全体的に高価格と感じます。

でも、中国産と思って買った醤油が、なんとジンバブエ産でした!
ジンバブエ産の醤油
砂糖入りでしたが、無事「肉じゃが」「鶏肉の生姜焼き」に使えました。

トウモロコシの粉と砂糖でできたヨーグルトっぽい飲み物。街でもよく飲まれてるのを見かけます。
エナジードリンク

1米ドルで切手を購入しましたが、額が記されてないです。
ジンバブエの切手
「R」という文字は、ジンバブエ国内(Z)、アフリカ(A)、欧州(E)以外の地域(Rest of the world)という意味のようです。

最悪期よりだいぶ落ち着いてきましたが、「今はリハビリをスタートしたばかりの時期」と宿主さん。「しかし、今年の選挙次第では、また大混乱が起きるかも…アフリカによくある話だ」。

日本の場合はこれから「お札をたくさん刷る政策」で、むしろ好景気になるでしょうか?
(°_°) しっかりと政治を見つめていきましょう。

二年に一度のサッカー・アフリカネーションズ杯(アフコン)が隣国の南アではじまりました。ジンバブエ代表は予選敗退したので出場しませんが、現地の人たちとの旬の話題です。