ここしばらく、
「カンガを使って素敵な服が出来ないものか」
とばかり考えていました。
カンガとはタンザニアやケニアなどの東アフリカの人々が使う代表的な布です。
素材は綿100%でサイズは約160×110センチ。
同じ模様が2枚つなぎになっているので、つなぎ目を切って、一枚を腰に、もう一枚は頭に巻いて「真知子巻き」風に、あるいは首に巻いてストールにしたり、赤ちゃんを背負ったり、と現地の女性は様様な使い方をしています。
このカンガ、大胆で、あでやかな色使いが素敵なのはもちろんのこと、一番の特徴は布に記してあるスワヒリ語のメッセージです。
例えば・・・
「もちろん愛してるよ」という甘いメッセージから
「お気の毒に、元気出してね」や、
「親切を売ることが出来たら今頃私は億万長者」なんていう自嘲気味?なものも。
このカンガを使い、布に書いてあるスワヒリ語のメッセージやプリントをいかしつつ、日本の街でも違和感なく着ることができて、おしゃれな服を作れないものか・・・
この布は一枚だからこそ意味があるもの。
なるべく裁断部分を少なくしたい・・・。
などと考えに考え、試行錯誤の末。
できました!
「バルーンスカート」です。
これなら、スワヒリ語のメッセージも読めるし(ちなみに写真のスワヒリ語・・・角度的に良く見えませんが・・・は、「神はどんな人をも見捨てない」)、真ん中の大きな模様も切らずに済みます。
春夏はそのままさらっと着て、
秋冬はパンツやスパッツの上からはけます。
ふわりとしたシルエットがかわいいのです!
初めてタンザニアのダルエスサラームを訪れた時、
現地の女性たちがこのカンガ布を巻き、行き交う姿は町中に花が咲いているようで、それはそれは美しい光景でした。
またあの町の様子を見たいなー。
(追記:その後2006年にダルエス再訪しました)。