漫画 お針子うめこさん 第九回 忙しい人のための…の巻

 忙しい人のための四コマでわかるアフリカの歴史。原作・監修 うめこ脚色・作画 S&J 忙しい人のための…の巻 「忙しい人のための四コマでわかるアフリカの歴史」の講義へようこそ!アフリカといえばなんといっても私たち人類が生まれたとされる大陸です。数百万年前の猿人や原人の化石が次々と発見されてます。大陸内では五千年前の乾燥期に西のバンツー語系農耕民が東や南のコイサン系の遊牧狩猟採集民のいる地域への大移動が始まったり、百数十万年前には大陸を出たグループがいたとされ、人類は世界に散らばりました。豊かな土をもたらすナイル川のおかげでエジプト王国が栄えたり。その後、広大な大陸に様々な王国ができます。紀元前4世紀ごろから1世紀にいまのエチオピアに成立したアスクム王国は独自の貨幣を製造したりして、ローマ帝国やインドと貿易して栄えましたが7世紀ごろ衰退し、滅びます。このころになるとイスラム教が西アフリカにも東アフリカにも伝わり、商業活発化、都市が発展します。特に西のマリ王国最盛期のマンサ・ムサ王は、1324年のメッカ巡礼のときに大量の金を運び、カイロでインフレを起こすほどばらまいて人々を驚かせたことで有名なのでここテストに出ます。あと15~16世紀にニジェール川を中心に栄えたソンガイ帝国も覚えましょう。サハラ交易の拠点トンブクトゥは学問の都、黄金の都でした。東はというと、7世紀末にはインド洋交易を通して、アラブ・ペルシア・インドなどのアジアの商業とアフリカの農耕文明が融合したスワヒリ(海岸)文明が誕生。毛皮、象牙などがアラブやアジアに運ばれ、アフリカへは絹や陶器がもたらされました。南部では9世紀ごろには数万人が住んでいたという石造建築「グレートジンバブエ」が交易と産業の象徴で、「世界遺産」です。さて、15世紀になるとヨーロッパとの本格的な交流が始まります。ポルトガルは今のガーナ沿岸に交易保護用に「エルミナ城」を建てます。このアフリカ最古の欧州風建築はやがて奴隷貿易の拠点に。こちらはいわゆる「負の世界遺産」です。やばい、あとひとコマ!?16世紀中頃、欧州各国は「大西洋三角貿易」事業に参加!アフリカ東西から奴隷をアメリカ陸やインド洋の島へ!千数百万人の若者を失い、十九世紀に廃止!でも一八八四年「ベルリン会議」で植民地支配ルール決定!一九〇〇年からの「パンアフリカ会議」で独立運動の芽生え!戦争で宗主国に協力も戦後自由は与えられず!ようやく一九六〇年「アフリカの年」前後に次々独立!あとは自習して!近代史をかけ足で説明、さらに配分ミスで大切な現代史を省略…ありがちすぎる…

※以下の文献やサイトを参考にしましたが、記述に間違いがあったらごめんなさい…。
新書アフリカ史』、『アフリカのいまを知ろう』、NHK高校講座・世界史

※ちょうど、「中国南部で驚くべき化石人骨(アゴの骨)が見つかった。現生人類がアフリカを出た時期が、定説より大幅にさかのぼる可能性がある」というニュースが入ってきました!