いつもはブログを更新したらフェイスブックでお知らせするのですが、この記事はほとんど個人的な回想メモなので、ひっそり投稿します(笑)。
今日は2016年の4月8日です(一説には、お釈迦様の誕生日)。よいお天気の金曜日。
梅田洋品店が東京・西荻窪でアトリエ兼路面店を開始したのは2006年4月8日でした。
その日は土曜日で、やっぱりよいお天気だったはず。
開店前の1月には、はじめての「買い付け」にタンザニアを訪れました。
ダルエスサラームのネットカフェでライブドア事件のことを知り、「これから起業しようとしてるのに、有名起業家のホリエモン逮捕?イヤなニュース!」と感じたことは覚えてます。
幸いその後もアフリカへ出張&アトリエで縫製を続けることができ、アトリエは2012年に南青山に移転。
そんなこんなで、開店10周年を迎えることができました♪
冒頭で述べたように、以下に挙げた「10年続けることができた10の理由」は個人的な回想メモです。
でも、「これから何かを10年続けたい!」という人の参考にもなれば幸いです。
梅田洋品店を10年続けることができた10の理由
1 健康第一
幸運なことに10年間、体調不良による「本日休業」「イベント中止」はありませんでした。
といっても、じつは風邪を引かないわけでもなく、たまたま体調を崩した日が定休日だったり、買い付けで一時休業中だったりと、「不幸中の幸い」だっただけです(とはいえ、せっかくの休日を風邪で寝込むというのは辛いです…)。
アトリエが南青山に移ってからは、基本的に週末のみオープンですので、なおさら休めません。
縫製作業は座りっぱなしなので腰に悪いですが、パソコンは立って使うようにしています。食事と睡眠にも気をつかってます。
2 手仕事が好き
とにかく、立体的なものを作るのが好きです。生まれつきの性格で、じっとしていることは苦手です。だから縫製作業は苦ではありませんし、編み物や料理も好きです。
※上のミシンのアニメは10年前に作ったものです。
3 旅が好き
国内でも海外でも、未知の場所を訪れるのは好きです。
移動手段や宿が不便でつらいときもありますが、その土地の文化や食を楽しめると思えば耐えられます。
4 エスニック料理が好き?
異なる文化で過ごすのは、困惑も多いですが、自分の成長につながる発見も多いものです。
アフリカで食べるローカル料理が好き、ではあるのですが…何日も醤油味や味噌味、生野菜を口にできないのは、しんどいです。
日本人だなぁとしみじみ思います。それもひとつの発見でした。
5 ITの進歩
00年代は、アフリカではネットカフェを利用してました。もちろん日本語キーボードではないし、ネットワーク不調で休業、ということも度々あるのですが、毎日メールチェックをする必要はそれほど感じませんでしたし、ツイッターやフェイスブックはまだ流行しておらず、牧歌的でした。
やがて世界中でスマートフォンが普及。フェイスブックは毎日更新あたりまえ。イベント会場でカード決済も可能に。買い付け旅ではウーバーやエアビーアンドビーが大活躍。アプリで遠くの友人と気軽に音声通話。オンラインショップのお客さまの半数はスマホからのアクセス、という時代に。
負の面もありますが、個人的には、助かることばかりの進歩でした。ITの発展はアフリカにもきっと寄与すると信じてます。
6 TVドラマの癒やし
朝の連続テレビ小説は眠気覚ましに、夜の海外ドラマはストレス発散になるのでよく観てます。
海外ドラマは、スパイや刑事が主役のドラマが多いですね。字幕で見ると英語のフレーズの勉強にもなります。「あなたには黙秘権がある」とか…。
7 アフリカの水
「アフリカの水を飲んだ者はアフリカに戻る」という言葉をよく聞きます(たぶん元は「ナイル川の水を飲んだ者はナイル川へ戻る」)。
広い空。大好物のマンゴー。そして親切にしてくれるアフリカの人たちの存在がなければ、10年も通うことはできませんでした。
8 作家さん・地域の人たち
写真は開店当時に札幌のハンドメイド作家仲間から届いたお花です。
東京に出てきたあとも、知り合った作家さんたちと、お互いに励ましあいながら仕事を続けてきました。
近隣の飲食店など、異業種の人たちともよいお付き合いができました。
9 お客さまの助言
お客さまの温かな声は大きな励みになります。
新作のアイデアや、イベント会場について助言していただくことも。とても感謝してます。
10 平和
10年の間には、国際的には金融危機や難民危機、テロ事件。日本では大震災と原発事故がありました。アフリカでは疫病が絶えません。
梅田洋品店を続けられるのは、平和で安心できる暮らしがあってこそ。平和のないところにはそれを築き、平和があるところではそれを保ち続けていきたいものです。
「人間は平和なときにのみ偉大です」
センベーヌ・ウスマン(セネガルの作家・映画監督)
以上、梅田洋品店を10年続けることができた10の理由でした。