(上の写真はオンラインショップのセミオーダーに先ほど追加した布です♪)
恒例の月報です。
東京では22日の昼からの大雪で、「セミオーダー受注会」開催地の札幌行きが危ぶまれました。
手前は根津美術館です。左奥にあるはずの六本木ヒルズ森タワーが姿を消してます…。
幸いなことに、羽田までの交通は問題なく、飛行機も予定通りに飛び、無事に札幌で「セミオーダー受注会」を開催できました。
ちなみに札幌も当然雪景色。マイナス8度でとっても寒かったのですが、澄んだ空気の中を歩くのは気持ちよかったです。
札幌の皆さま、たくさんのご来場ありがとうございます!
準備を手伝ってくださった、ぴょん吉さんにもこの場で改めて感謝申し上げます。
オホーツク地域のゆるキャラさんたちも、ありがとう!
現代アートも気になりますが、アフリカの壁画や仮面、日本の土偶など「作者不詳の原始美術」や「呪術的な目的で作られたであろう美術」に惹きつけられます。
今月は上野で開催中の「古代アンデス文明展」に行ったのですが、これがびっくり、すごかったです。
「自身の首を切る人物の象形鐙型土器」。ちょっと怖くて撮れなかったので、公式ツイッターをどうぞ。
おはようございます。私は毎日こんな顔して電車に乗ってます。首は切れないですけど。 pic.twitter.com/BFnMZ8gkJr
— 古代アンデス文明展【公式】 (@andes2017_2019) 2017年8月8日
ザ・呪術ですね。
マンガ的なものもあります。
展覧会の目玉は少女や男児のミイラの展示。
その部屋だけ撮影禁止でしたが、メディアにはふつうに載ってます。
「遺体を見世物にしていいのか?」という意見もあったはず。
私は、動物の剥製の展示は大の苦手ですが、なぜかミイラさんは平気でした…。
このあたりの感覚は、人それぞれですね。
今月は2冊の本とご縁があったのでご紹介します(この2冊を札幌で読んでました)。
【2019.06.09追記】 平野多恵さんが「マツコの知らない世界」に出演
日本中世文学研究者の平野多恵さんの12月に出た新著は、知ってるようで知らない「おみくじ」を読み解けるようになる本です。
ここ数年、お正月には板橋区ときわ台の天祖神社へ、平野さんの講義を聞きに行ってます。
今年は平野さんをご紹介くださったKさんと行きました(おみくじに熱中するあまり、平野さんと撮るのを忘れてしまいました…)。
天祖神社ではおみくじの源流の「歌占(うたうら)」を引くことができます。
吉凶の出るおみくじとはちがい、和歌占いなのです。
今年は「宇迦之御魂神(うかのたまのかみ)」を引きました。
「稲をつかさどる神(農業や商売の神)」なので、飲食業にチャレンジしたくなりました(笑)。
翻訳家の押野さんは先月、ツイッターで「カンガのバルーンスカート」の嬉しいご感想をくださいました♪
.@UmedaYoHinTen で買ったバルーンスカートが可愛すぎて、滅多にスカート履かないのに取り寄せてしまった。自分の好きなことは心の薬ってスワヒリ語の言葉まで入ってる。アメリカにもアフリカ布の服いっぱいあるけど、裏地ついてるこんな可愛いのはない。https://t.co/iDkdiJWeN1 pic.twitter.com/LC3zRtubCy
— 押野素子 Motoko Oshino (@moraculous) 2017年12月20日
アメリカでアフリカワイイ!
そして年明け後、たまたま仕事でお会いした方に紹介されたのが、先の『ヒップホップ用語集』。
「あ、押野さんの本だ!」とびっくり、購入。
ヒップホップ系の映画やドラマが好きなので、この本で理解が深まりました!
日常会話でスラングを使いたくなります。
「ウメa.k.aお針子、アフリカをリスペクト、ドープな9ja(ナイジェリア)のL.A(ラゴス)でチル・アウト、布をディグしてイン・ザ・ハウス」…超ワック?
南アフリカの高名なトランペッター、ヒュー・マセケラが亡くなりました。
コトバンクより:
作曲家や歌手としても活動するとともに、反アパルトヘイト運動に参加する。同運動の指導者で、当時、獄中生活を送っていたネルソン・マンデラ元大統領の釈放を求めるキャンペーンソングとして86年に発表した『ブリング・ヒム・バック・ホーム』は世界的な評価を受け、「南アのジャズの父」と呼ばれた。2018年1月23日、ヨハネスブルクの病院で前立腺がんのため78歳で死去。
先の映像冒頭でマセケラを紹介した白人男性は「サイモン&ガーファンクル」のポール・サイモン、1987年のジンバブエ・コンサートだそうです。「ネルソン・マンデラを返せ!」マセケラの演奏、かっこいいですね。
返せ、といえば、ブルキナファソでフランスのマクロン大統領が、「フランスが所有するアフリカの遺産を5年以内に返却する」と宣言したニュースも。
. @quaibranly in Paris is ready to return African art. Head of the ethnographic institution applauds President Macron’s pledge to hand back African cultural heritage. https://t.co/Cw6O6Bju8J pic.twitter.com/NcsvhNoS5m
— The Art Newspaper (@TheArtNewspaper) 2018年1月5日
ほかのヨーロッパの国も続くのでしょうか。喜ばしいことですが、アフリカ側も「管理のコストがかかるから、いま返されても困る」とか「貸しておくからレンタル料を払って」という国もあるのでしょうか。パリの美術館の分館をアフリカに作る案もあるようですが…。続報が気になります。
あとは、新年というか大晦日から、差別意識というものを考えさせられるニュースが続々…。「お笑い芸人のブラックフェイス」とか「米国大統領が中米やアフリカ諸国を『肥だめ』呼ばわり」とか「黒人男児に『最もかっこいい猿』と書かれたパーカーを着せた広告」とか。
そういえば去年の11月には、元大臣がアフリカ支援活動をしてる同僚議員(とアフリカ人)に失礼なことを言って問題になりましたね。こういうニュースが毎月恒例となるのはやめてほしいです。
ツイッターといえば、「アフリカのことわざ」で投稿した「ニャンコポン神のことわざ」がバズり(?)ました。
「うつぶせ寝では、ニャンコポン神は見えない」 アカン人(ガーナ) ※無理な相談はやめて
— アフリカのことわざ (@Umeda_YoHinTen) 2018年1月20日
「オニャンコポン」「ニャメ」とも呼ばれる神さまです。
ちなみに、ガーナよりずっと南のザンビアでは神は「ニャンべ」。
「ニャンべ(神)は何ものにも語りかけない。もし彼が或る時何ものかに語りかけるようなことがあったら、世界はおしまいになるだろう」 ロジ人(ザンビア)の諺 (阿部 https://t.co/ykAaRUz134 )
— アフリカのことわざ (@Umeda_YoHinTen) 2017年1月24日
そういえば先日、「わたしはニャンコレ民族です」というウガンダ人とお話ししました。
ウガンダの大統領を30年務めてるムセベニさんもニャンコレです(でもそのウガンダの方は大統領を大批判してましたが)。
神さまや民族名、人名(ニャホさん)をあんまり面白がってもいけませんが、「ニャ」に日本人はついにゃにかを感じますにゃ…。
バッグの新作、アトリエで納得できるものがなかなかできず、特にファスナー部分の問題が解決できず、しょぼくれて歩いてたのですが…。
突然ひらめいてすべて解決しました。
きっかけがよくわかりませんが、「別のことをする」とか「歩く」というのが脳に作用したのかもしれません??
2/10(土)からの浜松3daysで、少量ですがお披露目できればと思ってます。
昨年9月以来の浜松、楽しみです。
梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。