今月は前半に名古屋「ハートフィールドギャラリー」さん、後半に西荻窪「デリカフェKIKU」さんでPop-upショップを開催しました。
「ハートフィールドギャラリー」さんも「デリカフェKIKU」さんも、ふだんは洋服を販売する場ではないにもかかわらず、どちらもたくさんの方にご来場いただき、おかげさまで暑さにへこたれずに済んだ8月でした。
ありがとうございます!
西荻窪イベントの後半から台風の影響で雨がちになりましたが、今日(8/30)ついに上陸。
「東北の太平洋側に上陸は気象庁の統計開始以来初」と報じられてますね。歴史的な台風となってますが、東北のみなさま、どうぞお気をつけくださいね。
9月8日(木)から12日(月)までプチ休暇をいただきます。アトリエは休業します。ご了承ください。
ただし、期間中もオンラインショップはご注文可能にしますね(発送は13日以降となります)。
ちょっと旅する予定ですが、アフリカではありません。
アフリカへの買い付けは年内にもう一度、できれば久々に西の方面に行きたく思ってるのですが…時間がとれるかどうか。検討中です。
最近は初のアフリカ開催のTICAD(第六回アフリカ開発会議、安倍首相がケニア訪問)も話題になりました。
でもなんといっても、今月はリオデジャネイロオリンピックに関係するアフリカのニュースが多かったです。
とはいえ、以下のようながっかりするニュースが多くて残念でした(選手の美談仕立てばかりの報道もどうかと思いますが)。
日本の対戦相手でもあった、サッカーのナイジェリア男子。
選手と監督「ナイジェリアのスポーツ省とサッカー協会は滞在費や給与を払ってくれない」
サッカー協会「監督は黙れ。賄賂で選手を選んでるくせに」
そしてなんと、高須クリニック院長がお金を寄付。
その寄付金も横取りしようとするスポーツ省とサッカー協会。
それにしてもナイジェリア男子サッカー、結果的には銅メダルだったんですよね。実力はあるのに、ピッチ外のごたごたがあるとメダルの輝きが減ってしまいます。
Ferguson Rotich blames coach Anzrah scandal for #Rio https://t.co/XIQXFA19wA 2016 flop pic.twitter.com/gBwSvDdTvx
— Citizen TV Kenya (@citizentvkenya) 2016年8月20日
そもそもケニアはドーピング問題でロシアとともに評判を落としてましたが、大会中も「コーチが選手を装ってドーピング検査」して、バレて追放ということがありました。
それと、開会式で着るはずだった揃いのウェアが届かなかった件。ケニア五輪委員会の幹部たちによる横領だったとか。
それでも、ケニアはマラソン男女で金メダルです。実力はあるのに、コース外のごたごたがあるとメダルの輝きが…ってさっきも書きましたね…。
出場選手ではなく、協会とか委員会の問題。
日本にはこういう腐敗がない、とも言い切れないのがまた残念です(エンブレム、新競技場、招致の経緯…)。
リオ五輪公式サイトでメダル獲得数の表を見ると、いわゆるG8の国が上位に固まってますね。
日本は米中英露独仏に次いで、今回はメダル数7位。柔道とレスリング、競泳の多さが目につきます。
ポルトガルやイスラエルは、メダルは柔道で1〜2個取ってるだけなのですね。ちょっと意外です。
ナイジェリアと南アはアフリカの中では経済大国なので、メダル数も上位だと思ってました。
ところがところが、GDPで南アを抜いたとされるナイジェリアですが、メダルはサッカーの銅ひとつだけ!?
人口が多い国なので、探せば様々な分野に多くの逸材がいると思うのですが…。「お家芸」がサッカーだけだとメダルは増えませんね。
また、たとえばエチオピアは南ア並みにメダリストを輩出してるのですね。
Team Kenya on TOP of African countries in Rio… This is Worth praises 🙌🙌🙌 🇰🇪🇰🇪✔ pic.twitter.com/C5NvLeLqJt
— Atanas (@atanasi_) 2016年8月20日
今回は南アにはメダル3個の差で負けてますが、2012年のロンドン五輪では逆に南アより1個多くメダルを取ったようです。すべて、隣国ケニアと同じように、男女とも強い長距離の陸上競技のメダル。
リオの男子マラソンはケニアが金、エチオピアが銀でした。
Why the world must not forget Feyisa Lilesa’s Olympic gesture: https://t.co/LIRAdKTlyT pic.twitter.com/tWP5AoKuL4
— CNN Africa (@CNNAfrica) 2016年8月29日
銀メダルのリレサ選手が両手をクロスして「エチオピア政府への無言の抗議」。
レース後、リレサは「エチオピア政府はオロモ族を虐殺して土地を奪っている。私の親戚は逮捕された。民主的な権利を訴えれば殺されるだろう。だから、彼らを守るために私は手を上げたんだ」とコメントした。
オロモ人はエチオピア最大の民族でありながら、反体制的とみなされ政府から不当な扱いを受けている。国際人権団体NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、エチオピアでは2015年11月、抗議デモに参加していた民衆の約400人が治安部隊によって殺害され、数万人が逮捕されたという。
彼は母国に帰国した後、政府の弾圧を恐れている。銀メダルの受賞後、以下のように亡命も示唆した。
「オロモは私の部族だ……。オロモ族は今、平和のため、場所のため、正しいことのために抗議している。私はエチオピアに戻れば殺されるだろう。殺されなくても逮捕される。まだどうするか決めていないが、恐らく他の国に行くつもりだ」
五輪規定に違反でメダル剥奪の可能性もあったとか。
続報が気になって先ほど検索したところ、リレサ選手はまだリオに滞在してるようです。
この勇気ある抗議で政府がオロモ人への扱いを改め、リレサ選手が無事に銀メダリストとして帰国できればいいのですが。
報道機関が続報を伝えること、私たちが注目を続けることも必要です。
最近は時間がなくて、映画といえば定額制動画配信サービスで過去の作品ばかり観てます。夏のイベントは一段落したので、この機会になんとか旬な作品にも触れたいと思っています。
『シン・ゴジラ』も気になるこのごろですが、『ポバディー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』も観ようと計画中です。
寄付や援助は、人気取り、宗教行為、純粋な善意、国益のためなど、いろいろ動機があるのだと思いますが、「援助がむしろ貧困を生み出してる」とか「援助から貿易へ」ということはよく言われてますね。
先日、80年代に出版された「南北問題」の本をちらっと読んでみましたが、そこでも「援助依存」が論じられていて、なにも変わってないのかなと思いました。
とはいえ、援助のよい面はゼロなのでしょうか。日本も戦後は援助された。アフリカを援助してる中国も援助された。むしろアフリカへの援助額は少なすぎるという経済学者の意見もあったはず。
そのあたりも映画を通じて探ってみようと思います。
iPadでつくりました。
【アフリカの諺4コマ漫画】アプリで作ってみました pic.twitter.com/QMGbR0yVF9
— アフリカの諺 (@Umeda_YoHinTen) 2016年8月24日
「ズキューン」等の擬音を使うの忘れました。次回はもうすこし上手に作れそうです…?
梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。