ブログと店舗の移転(2012年)以前の記事です。画像が表示されなかったり、情報が古い場合があります。アフリカで撮った写真は、近いうちに別ページにてまとめるつもりです。
今回、アフリカの生地を使ったワンピースを作りました。
これから暖かくなるので、アフリカの布の出番です!
以前のお針子便りにも書きましたが、当店ではアフリカの生地を使った洋服を梅田が日本人にも着やすいようにデザインし、製作販売までほぼ一人で行っています。
アフリカに行かれた方ならわかると思いますが、現地で見るアフリカンドレスを着た女性や原色の世界に輝く生地に圧倒され、生地やドレスを購入し、日本で困ってしまったことはありませんか?
かくいう私もその一人、家にはたんすの肥やしになっているアフリカンドレスが・・・。
日本でもカンガやチテンゲなどを使った生地で作っている輸入物のバッグや洋服をたまに見ますが、縫製がひどく、長く持てるという代物ではありません。
さて、本題。チテンゲとは、ザンビアなどで使われている、だいたい1m×2m位の布で、現地の女性は腰に巻いたり、ドレスを作ったりします。
生地の柄は非常にユニークで、幾何学模様、ペイズリー風、魚や鳥、象などの動物柄、色も原色使いがほとんどで配色の組み合わせがおもしろいです。
そういえば大統領などの政治家の顔がプリントされているものもありました。
カンガは、大きな図案(パネル柄)とスワヒリ語のメッセージが中央にあるため、基本的には体に巻いておしゃれを楽しみますが、チテンゲは連続した模様がプリントされているので、主にドレス製作に用いられているようです。
ザンビアを訪れたとき、地元の人が通う市場では売り場に華やかで色とりどりのチテンゲがきれいにディスプレイされ、ずらりと並んでいる様子は圧巻でした。
チテンゲを置いている店はアトリエも兼ねており、そこには見本のポスターがあります。
ポスターにはだいたい10名くらいの現地のモデルがアフリカンドレスを着た写真が印刷されており、その見本をみながらオーダー出来る仕組みになっています。
ドレスのデザインは袖にギャザーと接着芯が入り大きくふくらみ、(メロン大)えりはスクエアや丸えりが多く、ウエストやヒップのラインはぴったり、スカートはひざより長く、スリットが入っています。その時は時間がなく、オーダーできなかったのですが、今でも時々後悔します。
頼んでおくべきでした・・・(あれ?たんすの肥やしじゃなかったっけ)。
ちなみにジンバブエの女性はこのチテンゲの布のことを「ザンビア」とよんでいました。
なるほどー。お隣の国ザンビアから来た布だから「ザンビア」か。
タンザニアなどの東アフリカでは「キテンゲ」とよぶそうです。
チテンゲは上述したようにいろいろな柄がありますが、大きな柄に関しては、『ふんだんに使って、魅せたい!』という思いから、ロングスカートにしています。
これからもアフリカの布を使ったドレスを作っていきますのでどうぞお楽しみに!
梅田洋品店の梅田昌恵です。アフリカ諸国へユニークな布や雑貨を買い付けに行き、南青山の小さなアトリエでオリジナルのファッションアイテムに仕立てています。このブログではアフリカのこと、作品のこと、イベントやオンラインショップからのお知らせなどを綴ります。